著者名:
先崎彰容 出版社名:
筑摩書房シリーズ名等:
ちくま新書 1017
ナショナリズムとは無縁たりえぬ現代人の精神を、アーレント、吉本隆明、江藤淳、丸山眞男らの思想に探る。気鋭の思想史家の論考。
国家を考えることは、人間の根源的なあり方を考えることだ。第二次大戦後のリベラル・デモクラシー体制への違和を表明したアーレントや吉本隆明は「全体主義」の中に何を見て、いかなる国家を構想したのか。江藤淳や橋川文三、丸山眞男らは、ナショナリズムをめぐりいかなる思想的対決をくり広げたか。数々の名著から、ナショナリズムと無縁たりえぬ現代人の精神構造を明らかにし、国家の問題を自らの課題として引き受けることの重要性を提起する。注目の若手思想史家の論考。
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