著者名:
土田健次郎 出版社名:
筑摩書房シリーズ名等:
筑摩選書 0082
南宋の朱熹の思想・朱子学は江戸の思想界に何をもたらし、何を生んだのか。時代に果たした機能を考察し、従来的イメージを刷新する。
中国・南宋の朱熹の思想、朱子学は江戸時代においていかなる機能を果たしたのか―。受容とともに新たな思考が生まれてゆくさまは、従来の体制教学という理解を一面的なものとせずにはいない。とりわけ、朱子学と反朱子学の応酬は結果としてこの時代の思想表現を豊かなものにし、日本の近代化への足掛かりをも作った。本書では、朱子学の骨格から江戸時代における展開、近代化に及ぼした作用までを論じ、日本近世の知的状況を眺望する。
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