著者名:
奥田透 出版社名:
誠文堂新光社
「銀座 小十」の十二カ月の献立からは、未来に残すべき日本料理の未来が見えてきます。主人の奥田透さんが読み解く日本の節供、四季の食材などの話を通して、各月の献立から日本の文化や食材を紐解きます。表紙に書かれている“守破離”は、奥田さんの献立の意図するところを表しています。
「現代の料理の風潮は、舌の上だけを喜ばせるおいしさやテクスチャーを求める傾向にあります。私の料理は原点である本能を刺激したり、呼び起こしたり、目覚めさせたりできればいいかなと思っています。自然の恵みは大事であって、年齢を重ねるにつれ、こうしたおいしさがいいものに思えてきました。」
人気日本料理店「銀座 小十」主人の奥田透さんが半世紀という人生の節目を迎えて、改めて料理人として注目したのは、脈々と続いてきた日本料理の根幹ともいえる日本の風習です。次第に失われつつある日本の行事や風習を十二カ月の献立や、盛り付け、器に色濃く反映して、もう一度見つめ直すことで、未来に繋ぐ令和の日本料理を再構築します。
■目次
まえがき「守破離のこころ」
睦月(一月)の献立
「正月〜七草(人日)の節供〜」
如月(二月)の献立
「節分〜鬼は外、福は内〜」
弥生(三月)の献立
「雛祭り〜桃の節供〜」
卯月(四月)の献立
「花見〜豊作祈願〜」
皐月(五月)の献立
「菖蒲〜端午の節句〜」
水無月(六月)の献立
「夏越の祓〜茅の輪くぐり〜」
文月(七月)の献立
「七夕〜笹の節供〜」
葉月(八月)の献立
「お盆」
長月(九月)の献立
「重陽の節供」
神無月(十月)の献立
「中秋の名月」
霜月(十一月)の献立
「新嘗祭」
師走(十二月)の献立
「年越しの祓」
あとがき
レシピ 料理歳時記十二カ月
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