本の背骨が最後に残る/斜線堂有紀

著:斜線堂有紀
出版社:光文社
発売日:2023年09月
キーワード:本の背骨が最後に残る斜線堂有紀 ほんのせぼねがさいごにのこる ホンノセボネガサイゴニノコル しやせんどう ゆうき シヤセンドウ ユウキ



著者名:斜線堂有紀 
出版社名:光文社

本を焼くのが最上の娯楽であるように、人を焼くことも至上の愉悦であった。その国では、物語を語る者が「本」と呼ばれる。一冊につき、一つの物語。ところが稀に同じ本に異同が生じる。そこで開かれるのが市井の人々の娯楽、「版重ね」だった。どちらかの「誤植」を見つけるために各々の正当性をぶつけ合う本と本。互いに目を血走らせるほど必死なのはなぜか。誤植と断じられた者は「焚書」、すなわち業火に焼べられ骨しか残らないからである。(表題作) 他「痛妃婚姻譚」「金魚姫の物語」「本は背骨が最初に形成る」など7編収録。

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