


著者名:
芳沢光雄 出版社名:
光文社シリーズ名等:
光文社新書 668
平成16年1月、文部科学省が発表した全国の高校3年生10万人の学力調査結果では、ヒント付きの簡単な証明問題でも6割以上が無回答だった。また、同年2月に行われた千葉県立高校入試の国語で、地図を見ながら道案内を書く問題が出題されたが、半数が0点だった。試験とは、答えを当てればいいというものではない。答えを導き出すプロセスこそが問われるべきなのだ。これからの時代は、論理的に考え、文化の異なる他者が納得できるように、自らの立場を筋道立てて説明する力が極めて重要になる。そのためには何が必要なのか。現行の入試制度、教育制度に一考を促す一冊。著者は数学者、桜美林大学教授。自ら、桜美林大学の入試試験でマークシート方式を全問記述式に改め、正解に至るまでのプロセスを重視した改革を打ち出して注目を集めた。著書に『新体系・高校数学の教科書』などがある。
答えよりプロセスを―これからの時代に求められる資質とは?ゆとり教育、入試、マークシート式問題etc.身近な題材を通して、「試行錯誤の重要性」を問う。
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