


著者名:
小松和彦 出版社名:
河出書房新社
霊鬼、狐、土蜘蛛、場所の怪異……
説話の深き森に分け入る――
妖怪があまたうごめく物語世界
これからの研究に不可欠な論考・集成した特選アンソロジー!
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●目次●
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総論 文芸のなかの怪異・妖怪(伊藤慎吾)
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【I 霊鬼の造形】
女の幽霊・再考――「九相図」から「幽霊画」へ(田中貴子)
子抱き幽霊図の原風景――産死供養の図像(堤 邦彦)
悪路王退治譚――『鈴鹿の物語』における鬼退治譚の素材と構成方法(安藤秀幸)
近世前期の雪女像(星 瑞穂)
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【II 狐】
狐火伝承と俳諧(久留島 元)
『玉藻の草紙』と犬追物起源譚(伊藤慎吾)
玉藻前と照魔鏡――『絵本三国妖婦伝』と『画本玉藻譚』における「狐妖退治」の形成をめぐっ(馮 超鴻)
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【III 土蜘蛛】
上代の土蜘蛛――その宗教性を中心に(山崎かおり)
『土蜘蛛草紙絵巻』の仕掛け(徳田和夫)
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【IV 場所の怪異】
『今昔物語集』巻二十七第五話「冷泉院水精成人形被捕語」考――怪異の正体を中心に(崔 鵬偉)
日本近世文学の中における「城郭の怪異」――版本や近世実録などの写本からうかがえるもの(菊池庸介)
西尾維新『化物語』における「怪異の場所」の視覚化――原作とアニメーション作品を比較して(飯倉義之)
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解題(伊藤慎吾)
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