著者名:
石井光太 出版社名:
河出書房新社シリーズ名等:
河出文庫 い33−1
人食い日本兵の亡霊、乳飲み子を抱くオカマ、奇形児を突き落とす産婆……途上国に伝わるおぞましい幻想が貧困地のリアルを露にする。
途上国に伝わる数多くの幻想や流言は、眼前の現実を凌駕する。フィリピンの密林に現れる人食い日本兵の亡霊、「私が産んだの」と乳飲み子を抱き始めたオカマ、奇形児を谷底に突き落とし続けた産婆を襲う祟り、虐殺地で人間の死体を食い漁り生き延びた野犬…グロテスクな「幻」がえぐり出す貧困地のリアル。
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