『源氏物語』「後朝の別れ」を読む 音と香りにみちびかれて/吉海直人
著:吉海直人
出版社:笠間書院
発売日:2016年12月
キーワード:『源氏物語』「後朝の別れ」を読む音と香りにみちびかれて吉海直人 げんじものがたりきぬぎぬのわかれおよむ ゲンジモノガタリキヌギヌノワカレオヨム よしかい なおと ヨシカイ ナオト
著者名:
吉海直人 出版社名:
笠間書院
共寝した男女が翌日に別れることを意味する、「後朝の別れ」。それは闇の中で行われた。これまで、その時間帯が注目されることはなかったが、それではあまりにももったいないので、これまでの「常識」をあらためて検討し直す。恋物語において“別れの時刻”として機能する、その大事な時間帯は、聴覚や嗅覚の描写によって、男女の別れ際の心の機微が表出されている。ここから物語の読みを深めてみたい。本書は「垣間見」る源氏物語の姉妹編である。
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