著者名:
坂本信幸 新谷秀夫 関隆司 出版社名:
笠間書院シリーズ名等:
高岡市万葉歴史館論集 別冊2
越中ゆかりの万葉歌をたずねるすべての人へ。
「越中万葉」とは、『万葉集』編纂に大きく関わった大伴家持が、越中守に任ぜられ、いまの高岡市伏木にあった国庁に赴任し、越中国で詠んだ歌々を中心とした三三〇首を称するもの。本書は、『万葉集』の中から越中関連歌百首を選ひ?小倉百人一首のようにかるた形式にした「越中万葉かるた」を、村閑歩氏の絵と、近藤芳竹氏の書とともにわかりやすく紹介したものです。
また、「越中万葉かるた」の世界をわかりやすく紹介するべく、かるた大会のことや遊び方も紹介。その他、高岡市万葉歴史館蔵の万葉かるた10種を紹介。
ルビを多く振り、立体的に歌の世界をイメージできるように試みました。執筆は、坂本信幸、新谷秀夫、関隆司、田中夏陽子、井ノ口史、垣見修司。
■大伴家持(おおとものやかもち)
養老2年(718)に生まれた奈良時代の貴族・歌人。大伴氏は大和朝廷以来の武門の家柄であり、祖父安麻呂・父旅人とともに律令制度下の高級官吏として活躍した。奈良時代後期の政争を生き延びた家持は、延暦年間には従三位中納言まで昇った。それとともに、『万葉集』の編纂に関わる人物として古代和歌の世界においても大きな足跡を残している。
天平18年(746)に越中守となった家持は、5年間の赴任期間中に、越中の自然と風土の素晴らしさを223首もの歌に残した。この家持の歌を中心とした337首を「越中万葉」と呼びならわしている。
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