中世王朝物語全集 9/辛島正雄

校訂:辛島正雄
出版社:笠間書院
発売日:1997年12月
シリーズ名等:中世王朝物語全集 9
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著者名:辛島正雄 
出版社名:笠間書院
シリーズ名等:中世王朝物語全集 9

小夜衣(さよごろも)辛島正雄[校訂・訳注]

幼い頃、母に先立たれ、
祖母の尼上を頼りに、山里に寂しく暮らす姫君。
そんな姫君を、当代随一の貴公子兵部卿宮が見初め、
二世を契る仲となる。
ところが、宮は関白家に婿取られ、
姫君も、入内した異母姉妹の母代として、
宮仕えに駆り出される運命の激変、
ために、二人の疎隔は決定的なものとなる。
御所では、帝が、才色兼備の姫君にたちまち魅了され、
尋常ならざる執心ぶり、
心穏やかでない継母は、
乳母子も民部少輔に命じて、姫君を拉致、監禁させる。
絶望の底に沈む姫君に、
民部少輔はひそかに野心を燃え立たせる……。
継子いじめ譚に「しのびね」型の趣向を加味した、
山里の姫君の苦難と栄達の物語。

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