中世王朝物語全集 4

出版社:笠間書院
発売日:2017年05月
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出版社名:笠間書院

容姿・才能を並び称される大将と中将は、高貴な一品宮に共に思いを寄せている。大将(関白)は一品宮を妻としたが、中将は密かな「いはでしのぶ」恋心に悩み続け、のちに、一品宮の、姫宮を妻とする。大将は運命のいたずらで、一品宮と引き離され没する。次世代へと物語は移り、関白の子、厭世的な性格の大将は様々な運命に翻弄され、やがて出家を志し、吉野山に赴く。本文全文が残るのは巻一巻二のみであるが、ほかに詠歌の場面を中心とした抜書本八巻が伝わることにより、その概要が知られる。多数の登場人物と、長期にわたる錯綜した筋書きと、詩情溢れる文体を持つ大作。

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