著者名:
神戸万知 出版社名:
技術評論社
上野動物園のジャイアントパンダ、リーリー(力力、オス、19歳)とシンシン(真真、メス、19歳)とお別れをする日、2024年9月29日が来てしまいました。2頭は中国につい先日旅立ちました。
返還という突然の発表からファンは動揺する日々を過ごし、いまいっそうさみしさをつのらせています。しかしながら、帰る理由は中国で治療を受けるため(リーリー、シンシンは人間でいえば60歳くらいで、高血圧だったり白内障の症状が出始めるなどにより治療を続けていました)と知り、より高度な治療により2頭が元気になってくれるならば、とファンは自分に言い聞かせているのです。
本書は、そんなファンに向けてリーリーとシンシンが日本で過ごした14年間を振り返ります。2005年四川省臥竜生まれで幼なじみ、パンダ幼稚園では同級生だった2頭は、2011年2月に一緒に来日しました。しかしながら、2011年3月11日東日本大震災が発生。日本中が悲しみにくれるなか、4月1日にお披露目され約3000人が列を作りました。上野動物園のパンダ公開は、2008年にリンリンが亡くなって以来3年ぶりだったのです。2頭は私たちにそれ以来ずっと元気と癒しをくれる存在です。シャンシャン、シャオシャオ、レイレイという3頭の子供たちを残してくれたリーリーとシンシン。
シンシンが木のぼりをして大好きなシンシンをこっそり見ている健気なシーンやシャンシャン、シャオシャオ、レイレイという3頭の子供たちとシンシンの貴重なふれあいシーンなどを入れながら、濃い14年間を写真と文でお届けします。
※本データはこの商品が発売された時点の情報です。