著者名:
中北浩爾 出版社名:
NHK出版シリーズ名等:
NHKブックス 1217
自民党が目指していたのは「利益誘導政治」からの脱却だった。右派とリベラル派の拮抗、集権体制か分権体制かの争いを軸に、約60年に渡る自民党の歴史をダイナミックに描き出し、現状を深く理解する。
政権を奪還し、憲法の改正や解釈見直しへと向かう自民党。激しい派閥抗争や利益誘導政治といった自民党らしさは、もはや過去のものになりつつある。いかにリベラル派は衰退し、右派が主導権を握ったのか。なぜ多元性が失われ、一枚岩化が進んだのか。自主憲法の制定、小選挙区制の導入、総裁選挙の改革など、理念と組織をめぐる路線対立を結党までさかのぼり、資料の緻密な読み込みに基づいてダイナミックに描き出す。現在に至る戦後日本政治に新たなイメージを与える力作。
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