帝国日本と朝鮮野球 憧憬とナショナリズムの隘路/小野容照
著:小野容照
出版社:中央公論新社
発売日:2017年01月
シリーズ名等:中公叢書
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著者名:
小野容照 出版社名:
中央公論新社シリーズ名等:
中公叢書
五輪の優勝、WBCの準優勝により、韓国の野球は国民的スポーツとなった。いまその起源や日本経由の用語見直しなど、歴史の解明が喧しい。日本は朝鮮野球にどれだけ関与したのか―。植民地時代の朝鮮野球は、朝鮮人と支配者日本人双方から重視されていた。日本人との試合は大いに盛り上がり、朝鮮ナショナリズムに火をつける。当局は、中等学校の甲子園出場に道を開き、都市対抗野球を後押しし優勝に導くなど、融和政策に“活用”する。本書は一九世紀末から「解放」される一九四五年まで、複雑な道程を辿った朝鮮野球について、二つの“民族”を通して描くものである。
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