世界美術大全集 東洋編 第7巻/海老根聰郎/西岡康宏

編:海老根聰郎 編:西岡康宏
出版社:小学館
発売日:1999年10月
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著者名:海老根聰郎  西岡康宏 
出版社名:小学館

元王朝支配下における中国伝統美術の伝統と変容を探る。

13世紀、草原に興り、瞬く間にユーラシアの広大な地域を制圧したモンゴル帝国。その一つ、中国に君臨した元の支配は100年に満たないが、中国の伝統文化に激震を与えた。漢族の文人たちを頂点とした身分制は崩壊し、銭選、趙孟■、それに元末四大家と呼ばれる黄公望、呉鎮、倪■、王蒙らの文人たちは、異民族支配に対し、それぞれに反発あるいは受容しながら、南宋、金へ伝えられた伝統文化の命脈を次代へつないだ。 一方、これまで文化抑圧の面ばかりが強調されてきた元時代が、じつは自由闊達で、民間活力にあふれた「リベラル」な時代であったという見直しも進んでいる。大帝国を背景にして東西交通が盛んになり、中国がそれまでにない広大な地平を得たのも事実である。世界的なヒット商品となった青花磁器はそうした元の特徴をよく示している。 本書では、建築、絵画、書、工芸の各分野における元時代の重要美術作品のほか、中国の古文化財の宝庫といわれる僻遠の山西省に残る壁画、チベット仏教美術、それにまさにタイム・カプセルともいうべき韓国新安沖沈没船から引き揚げられた文物などを収録、元代中国の多彩な美の世界を探る。

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