理性の呼び声 ウィトゲンシュタイン、懐疑論、道徳、悲劇/スタンリー・カヴェル/荒畑靖宏

著:スタンリー・カヴェル 訳:荒畑靖宏
出版社:講談社
発売日:2024年05月
シリーズ名等:講談社選書メチエ le livre
キーワード:理性の呼び声ウィトゲンシュタイン、懐疑論、道徳、悲劇スタンリー・カヴェル荒畑靖宏 りせいのよびごえういとげんしゆたいんかいぎろんどう リセイノヨビゴエウイトゲンシユタインカイギロンドウ かべる すたんり− CAVEL カベル スタンリ− CAVEL



著者名:スタンリー・カヴェル  荒畑靖宏 
出版社名:講談社
シリーズ名等:講談社選書メチエ le livre

世界も、他人の心も、決して本当に知ることはできない。もし、心からそう考える人がいたら、不安に押しつぶされてしまうだろう。人間の実存に関わるこうした考えを初めて哲学的に追究したのはデカルトである。それ以来、この哲学的懐疑論は近代哲学のかたちを決定づけてきた。だとすれば、哲学自体はこの懐疑論を克服できないのだろうか?ウィトゲンシュタインやオースティンの日常言語哲学から、ソローやシェイクスピアなどの文学、また映画、音楽をも横断し、これ以上なく透徹した論理と文体が、哲学の限界を切り開く。言語哲学、認識論、道徳理論を揺さぶり、大陸哲学と分析哲学を調和させ、哲学に人々の日常の「声」を呼びもどすとき、そこに立ち現れるものは何か。アメリカ哲学の巨人が遺した、哲学史に残る傑作!

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