著者名:
五味文彦 出版社名:
講談社シリーズ名等:
講談社学術文庫 2214
武家政権の誕生前夜から鎌倉幕府の終焉まで。鎌倉と京を中心に、人と場との有機的関係を探究し活写する、地方武士と都市庶民の時代。
中世とは、地方武士と都市庶民の時代だった。武士擡頭の契機となった保元の乱に筆を起こし、源頼朝とその前後の政治史をふまえて読み解く、一貫した歴史の視座。生活の場(都市・農村・家)と、その場での営為(芸能・文学・宗教・政治)から明かされる、自我がめざめた「個」の時代の相貌。十二世紀後半から十四世紀前半にかけての中世像が鮮やかに甦る。
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