「ヤングケアラー」とは誰か 家族を“気づかう”子どもたちの孤立/村上靖彦
著:村上靖彦
出版社:朝日新聞出版
発売日:2022年08月
シリーズ名等:朝日選書 1031
キーワード:「ヤングケアラー」とは誰か家族を“気づかう”子どもたちの孤立村上靖彦 やんぐけあらーとわだれかかぞくおきずかう ヤングケアラートワダレカカゾクオキズカウ むらかみ やすひこ ムラカミ ヤスヒコ
著者名:
村上靖彦 出版社名:
朝日新聞出版シリーズ名等:
朝日選書 1031
「ヤングケアラー」とは、身体的介護や家事労働をする子どもである前に、家族を気づかう子どもなのだ。覚醒剤依存の母親を、「守ってあげないとな」と想う小学生の少女。自分が学校にいる間に母親が緊急入院し、「すごい申し訳ない」と罪悪感を募らせる男子中学生。うつ病で過量服薬を繰り返す母親による束縛に苦しみながらも「心配で寝れない」と学校に行けなくなる女子中学生…。ヤングケアラーという言葉が子どもをラベリングする“記号”として流通し問題が可視化される一方で、親が責められないようにと沈黙し、孤立が深まる子どももいる。その経験や想いは複雑だ。本書は、当事者の語りのディテールを掘り下げ、当人の視点からヤングケアラー像を浮かび上がらせていく。困難の本質を明らかにすることで、地域に根差した居場所と、家族を包括する伴走型支援の必要性が見えてくる。
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