吉田茂 戦後日本の設計者/保阪正康
著:保阪正康
出版社:朝日新聞出版
発売日:2020年04月
シリーズ名等:朝日選書 995
キーワード:吉田茂戦後日本の設計者保阪正康 よしだしげるよしだしげるというぎやくせつ ヨシダシゲルヨシダシゲルトイウギヤクセツ ほさか まさやす ホサカ マサヤス
著者名:
保阪正康 出版社名:
朝日新聞出版シリーズ名等:
朝日選書 995
敗戦後の日本はGHQ占領下で軍事組織を解体し、経済的自立を目指した。反共理念を明確にして西側陣営の橋頭堡となる道を選んだが、それは時の首相であった吉田茂の歴史観の反映そのものであった。吉田は占領下でマッカーサーと巧みに接触しながら、ついに1951年のサンフランシスコ講和条約によって主権を回復し、占領状態を終わらせる。しかしそれは東西冷戦下における日米安保条約と対になっていた。「天皇」と「日本国憲法」と「徹底した対米追従」。吉田が作り出した戦後日本は、現在も多くの矛盾と歪みを内包したままである。吉田は明治の元勲たちを尊敬し、昭和6(1931)年の満州事変から太平洋戦争終結までの軍事指導者たちが暴走した15年間を日本の「変調」だとみなしていた。だからこそ本来の日本に戻す「再生日本」を成し遂げ、昭和5年からの日本の延長という国家像をつくりあげることを自らの歴史的使命だと感じていた。そのような吉田が考えていた「日本の進むべき道」とはなんだったのか?戦後最大の宰相の功罪に迫る著者渾身の大作。
※本データはこの商品が発売された時点の情報です。