北里柴三郎 雷と呼ばれた男 〈上・下〉 (山崎光夫/中公文庫)
第一回ノーベル賞を受賞するはずだった男。
【著者】 山崎光夫
【出版社】 中公文庫
【発売年】 2012年 再版 2007年 初版
【文庫】 282頁 340頁
【定価】 762円+税 895円+税
【本の状態】
カバー少ヤケ・スレ。本文ヤケ。経年並。
【本の内容】 第一回ノーベル賞を受賞するはずだった男、北里柴三郎。その波瀾に満ちた生涯は、医道を志した時から始まった。「肥後もっこす」そのままに、医学に情熱を傾ける柴三郎は、渡独後、「細菌学の祖」コッホのもと、破傷風菌の純粋培養と血清療法の確立に成功する。日本が生んだ世界的医学者の生涯を活写した伝記小説。
帰国した柴三郎は、福沢諭吉の支援を得て、困難を乗り越え、伝染病研究所の設立を果たす。そんなとき、香港でペストが大流行との報が。多数の感染者を出す生死をかけた調査でペスト菌を発見する柴三郎。その一方、東大閥との争いも激化。政治の思惑にも巻き込まれ、北里は「伝研」を失うことになるが。