辻音楽師の唄 もう一つの太宰治伝 (長部日出雄/文春文庫)

大佛次郎賞、和辻哲郎文化賞受賞作『桜桃とキリスト』の姉妹篇。

【著者】 長部日出雄
【出版社】 文春文庫
【発売年】 2003年 初版
【文庫】 432頁
【定価】 705円+税

【本の状態】
 カバー少ヤケ・スレ・小キズ。地ヨゴレ。本文少ヤケ。経年並。

【本の内容】 言葉に関する幼年期の特別な環境、家への憎悪と絶望的な孤独感、新内や義太夫への耽溺、結婚を控えての心中事件と罪の意識、そして「太宰治」という筆名に秘められた思い…。彼にとって「書く」ことは「演じる」ことであったのか。太宰治の幼年期から青春時代までを克明にたどって、その人物像を塗りかえた著者渾身の評伝。