アードベック トリー・バン19年 Batch2 2020 / Adbeg Taigh Bhan Batch2 19yo 46.2% 2020

2020年はカスクメイクアップの点で2019年版とは異なる。
ファーストフィルバーボンカスクの比率が高いため、リフィルとシェリーのカスクが少なくななっている。

ノーズ:
缶詰のパイナップルやアプリコットなどの甘い果物。すす、甘草、スモークキッパーが添えられています。十分な量の植物泥炭が含まれている。ようやくヨウ素の香り。
パレート:ピートの影響が調和し、バランスが取れて成熟している。それでもかなりすすけた、そして無愛想。トロピカルフルーツの香り。柔らかな煙とプラスチックのタッチで素晴らしい塩分。
フィニッシュ:ドライ、バニラ、アッシュ。最後にチョコレートの味。中くらいの長さ。

成熟したアードベッグは最近では珍しいので、これはむしろ御馳走かと。
しかし、それは単に非常に良いウイスキーでもある。かなりアッシュだが、すべてのバランスを取るための素晴らしいフルーティーな印象がいくつかある。
ブレンダーは、このバッチに使用されたシェリーカスクの数が少ないと述べているが、実際にその影響は非常に少ない。
ようするにこれはバーボンカスク熟成アードベッグともいえる。
毎年、アードベッグデーにはその年の特別なスローガンが作られる。今年は6月1日に設定されているアードベッグ・デイの限定ボトルは、ラムカスクフィニッシュの「アードベッグ ドラム(Ardbeg Drum)」
アルコール度数は46%で、2019年6月1日にIslayでArdbeg Dayが開催され、Ardbeg Drumが発売される。
これに先だって3月5日前もって解禁となった「コミッティーリリース・カスクストレングス52%」を提携リカーショップから取り寄せた。

1960年代と1970年代の伝説的なアードベッグのボトリングは、マネージャーとして在任期間中にIslay蒸留所で作られた蒸留方法を変えたHamish Scott氏へのトリビュート。
スコットは1964年9月にアイレーに到着する前、アバフェルディ 、 グレンオード 、 ベンリアック 、そして2つのグレーンウイスキー蒸留所で働き 、またガイアナのダイヤモンド蒸留所の経営者としてラム酒を製造していた。
そのHamish Scott氏へのトリビュートとして、バーボンカスクで熟成させた原酒をラムカスクでフィニッシュさせたとのこと。
カリブのスチールドラムがカリビィアンにとって非常に重要なので「ドラム」なのか、それともスコッチの”一杯くれ”のドラムなのか?とにかく - 今年のArdbeg Dayは昨年と同じくらいカラフル・・・・なにしろカリビアン・ラムがテーマなのだから。
そして毎年、実に悔しいことだが、Ardbeg Day Committeeリリースがクラブ会員だけに販売される。
どうやら3月6日に配送されるらしいが、コレクターとArdbegファンは52%ABVでそれらのArdbegドラムコミッティリリースを手に入れるためにパソコンに向かって躍起になっていることだろう。
それ故申し訳ないことにプレミアム値段になってしまうのだ。
日本のディアジオは何しているのか?
米国、欧州で全て売り切れでとなっている、Game of Thronesのボトルも売らないとは!!

かくして、現地でもいわゆるオークション系列で調達するしか無くその分高額とならざるを得ないことは実に残念。

この際、居直って
「やはり一杯は飲んでみたい方」向け!!
Ex バーボンカスクの後、米国産のラムカスクだと。