音場を緻密に再現する空芯型MCカートリッジ
AT-ART9XAはボロンカンチレバーにシバタ針を搭載した、空芯型MCカートリッジです。製品型番のARTとはAudio-Technica Reference Transducerの略称で、当社のカートリッジの中でも特別なモデルにのみ使用されています。MCカートリッジの主流である鉄芯型と比べ、空芯型は磁気歪みの影響を受けないため、自然な音色や緻密な音場表現が可能です。一方で、出力電圧が得にくいという性質がありますが、本製品では、コイルの巻き枠を新規設計することにより出力電圧が向上し、0.2mV(1kHz,5cm/sec)を獲得しています。カートリッジの取り付け穴がネジ切り仕様になっており、インテグレイテッド型のトーンアームへの取り付けも容易となりました。
特徴
■デュアルムービングコイル方式/高セパレーション、ワイドレスポンスのデュアルムービングコイル
逆V字型に配置されたデュアルムービングコイル方式により、高セパレーション・ワイドレスポンスを獲得し、明確な音像定位を実現。歪みを最小限に抑制します。
・磁気エネルギーを飛躍的に高めたネオジウムマグネットとパーメンジュールヨーク
・専用設計された磁気回路により、発電コイルが配置される磁気ギャップのエネルギーを最適化しました。
・新設計のアーマチュア(コイル巻き枠)により、出力電圧を向上
・アーマチュアの設計を見直すことにより、発電コイルの断面積を約20%アップ。0.2mVの出力電圧を獲得しています。
・コイルにPCOCCを採用し高忠実度伝送
・PCOCCは伝送方向に結晶粒界を生じないため、よりピュアな伝送を可能にします。
■シバタ針とφ0.28mmソリッドボロンカンチレバー
・高域だけでなく中低域の表現に定評のあるシバタ針と、応答特性に優れたボロンカンチレバーを採用。
・安定した再生の基礎となるアルミニウム削り出しベース
・磁気回路や振動系を支持するベース部品にアルミニウム削り出しベースを採用。安定した再生をサポートします。
・不要な寄生共振を抑えるハイブリッドボディ
アルミニウムハウジングに高剛性樹脂を組み合わせ、不要な寄生共振を抑制。高音質化を図っています。
・インテグレイテッドタイプのアームへの取り付けも容易な、カートリッジ側ネジ切り仕様
カートリッジ本体にビス穴を設け、ヘッドシェルまたはシェル一体型トーンアームを2本のビスだけで取り付け可能(ナット不要)。
・PCOCC:Pure Copper by Ohno Continuous Casting process(単結晶状高純度無酸素銅)
仕様説明
型式 | MC型 |
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再生周波数範囲 | 20〜50,000Hz |
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出力電圧 | 0.2mV(1kHz、5cm/sec.) |
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チャンネルセパレーション | 30dB(1kHz) |
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出力バランス | 0.5dB(1kHz) |
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針圧 | 1.6〜2.0g(1.8g標準) |
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コイルインピーダンス | 12Ω(1kHz) |
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直流抵抗 | 12Ω |
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推奨負荷抵抗 | 100Ω以上(ヘッドアンプ接続時) |
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コイルインダクタンス | 2.5μH(1kHz) |
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スタチックコンプライアンス | 20×10-6cm/dyne |
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ダイナミックコンプライアンス | 10×10-6cm/dyne(100Hz) |
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スタイラス | 無垢シバタ針 |
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先端曲率半径 | 2.7×0.26mil |
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カンチレバー | φ0.28mmソリッドボロン |
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垂直トラッキング角 | 20° |
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外形寸法 | H17.3×W16.8×D25.0mm |
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カートリッジ取付ネジ径 | M2.6×2 |
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質量 | 8.5g |
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付属品 | 非磁性体ドライバー×1、ワッシャー×2、プロテクター×1、ブラシ×1、カートリッジ取り付けビス(M2.6) 12.0/10.0/8.0/5.0mm 各×2 |
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※製品の仕様、外観などは予告なく変更されることがありますので、予めご了承ください。