[中国語繁体字] 天発神讖碑
三国呉天璽元年(276)立。篆書の形を踏襲しているが用筆は篆隷の中間的で、起筆の多くは方形、収筆の多くは尖っており、転折は極端に大きくするなど実際の篆書とはかけ離れた書風で“奇怪の書”といわれ“篆書にも非ず隷書にも非ず”と評された。本書は上海図書館蔵明拓本(趙烈文『天放楼』旧蔵)を選用、巻頭の整拓(縮小)も上海図書館所蔵で極めて珍しく得難い。第一行末行「東海夏侯」の「東海侯」三字筆画清晰、第二段「呉嘗」二字未損。いずれも初の原色影印。各頁に釈文、巻末に注釈及び歴代集評を付す。(繁体字縦組) 【叢書名】中国