歴史としての日教組【上巻】―結成と模索―
【商品概要】
【商品説明】
過剰な期待と歪んだ批判の狭間で、実像とかけ離れたイメージが作られてきた日教組。膨大な非公開史料や関係者へのインタビューに基づき、学術的にその歴史を徹底検証??。上巻では、戦後の労働運動での立ち位置から、独自の教育理念や「教師の倫理綱領」の作成まで、初期の模索を跡づける。
【書評】
・『教育学研究』(第88巻第3号、2021年9月、評者:乾彰夫氏)
・『教育史フォーラム』(第16号、2021年6月、富山仁貴氏による書評と編者からのリプライ)
・『歴史学研究』(2021年11月号、第1016号、評者:岡田一郎氏)
“…… 労働組合を取り巻く情勢が複雑であった1940年代から50年代、1980年代から90年代にかけての労働運動史を懇切丁寧に整理しており……、またこれまで先行研究で使われなかった日教組の内部資料を用いて、日教組に関する記述の間違い(共産党の影響力だけでなく、スロ
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【商品説明】
過剰な期待と歪んだ批判の狭間で、実像とかけ離れたイメージが作られてきた日教組。膨大な非公開史料や関係者へのインタビューに基づき、学術的にその歴史を徹底検証??。上巻では、戦後の労働運動での立ち位置から、独自の教育理念や「教師の倫理綱領」の作成まで、初期の模索を跡づける。
【書評】
・『教育学研究』(第88巻第3号、2021年9月、評者:乾彰夫氏)
・『教育史フォーラム』(第16号、2021年6月、富山仁貴氏による書評と編者からのリプライ)
・『歴史学研究』(2021年11月号、第1016号、評者:岡田一郎氏)
“…… 労働組合を取り巻く情勢が複雑であった1940年代から50年代、1980年代から90年代にかけての労働運動史を懇切丁寧に整理しており……、またこれまで先行研究で使われなかった日教組の内部資料を用いて、日教組に関する記述の間違い(共産党の影響力だけでなく、スローガン「教え子を再び戦場に送るな」の成立過程など多岐にわたる)を正すなど、編者の専門である教育史研究としてだけでなく、労働運動史研究としても価値の高いものとなっている。……"(『歴史学研究』2021年11月号、pp.72-73)
・『日本教育行政学会年報 47』(2021年10月、評者:水本徳明氏)
・『同時代史研究』(第14号、2021年9月、評者:山本公徳氏)
・『教育學雑誌』(第57号、2021年3月、評者:冨士原雅弘氏)
・『みすず』(2021年1・2月合併号、読書アンケート特集、評者:酒井哲哉氏)
“…… 実像とかけ離れたイメージが先行してきた日教組の歴史を、日教組所蔵の未公刊文書を駆使しながら実証的に検証した貴重な研究。…… 戦後史の重要な担い手の足跡が内部史料を基に詳細に描かれているのは感慨深い。……"(p.73)
・『図書新聞』(2021年1月1日号、第3477号、評者:金馬国晴氏)
・西日本新聞(2020年9月6日付、広田先生のインタビュー記事)
・『WINDS(ウィンズ・風)』(第96号、2020年8月)
“…… いろいろなおもしろい話が白日の下に晒されることになった。上巻では戦後の労働運動と日教組の関係がだいたい明らかになったし、「教え子を再び戦場に送るな」とか「教師の倫理綱領」なんかの生まれた事情が今回きちんと解明されている。…… このあたりを読むだけでも本書の価値はある。下巻ではあの400日抗争の実情が解明され、1989年の日教組分裂の事情、文部省との「歴史的和解」など日教組に関心のある人、日教組に偏見を持っている人、日教組に過剰な期待を持っている人にとって興味津々の史実がボロボロ出てくる。……"(『WINDS』第96号、p.68)
・中日新聞(2020年4月24日付、夕刊、編者・広田先生による自著紹介)
“…… 研究を通じて浮かび上がってきたのは、その時代の情勢を多元的に分析し、内部で議論を戦わせ、慎重に運動方針を選び取っていた日教組の姿である。…… たとえば、結成直後の時期の日教組は、革命運動に邁進していた当時の日本共産党の支配下にあったわけでもないし、「教師の倫理綱領」は階級闘争の綱領として作られたのでもなかった。教育運動や平和運動、裁判など、まだこれからまとめていくべきテーマはたくさん残っている。だが、本書によって、日教組という組織の本質に迫り得たと自負している。……"(「中日新聞」2020年4月24日付、第7面)
・日本経済新聞(2020年3月14日付)
“…… 先鋭化する路線対立を前に、組織内で戦術が練られた経緯など、等身大でリアルな記述も多い。生身の「労働者」たちが、ダイナミックな戦後史に翻弄されながらも、進むべき針路を求めていった姿が浮かぶ。……"(「日本経済新聞」2020年3月14日付、第27面)
・毎日新聞(2020年2月23日付、評者:加藤陽子氏)
“…… 読みながら、書かれた内容の持つ、あまりの迫力にたじろぎ、本を持つ手が震えた。このような読者体験はめったにない。本書の迫力はどこから来るのか。著者らは、未公開だった日教組所蔵史料を全面的に用いている。日教組は複数の単位組合をゆるく結集した連合体だったので、決議機関である大会までの議決の過程が重視される。そのような特徴を持つ組織が、各級会議の逐次発言録、役員選挙史料、対決動議の投票数等、意思決定を辿れる全史料を持ち、それを研究者が活用できたらどうなるのか。知のスパークが始まるに決まっている。……"(「毎日新聞」2020年2月23日付、第9面)
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ブランド:名古屋大学出版会
商品名:歴史としての日教組【上巻】―結成と模索―
製造元:名古屋大学出版会
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