【はじめに】より
カメラを持って高原を歩く。目の前の赤いレンゲツツジの近くにコバイケイソウが咲いている。ぽつんぽつんと咲き始めたニッコウキスゲ。そこに飛んで来たのはオスのノビタキ。
ここは信州霧ヶ峰。近くにメスも来て何かくわえている。ヒナにえさを与えるのだろう。長居をしていては子育ての邪魔になるので、そろそろ帰ろうか。それとも足を伸ばして戸隠まで行ってしまおうか。家に帰ってあしたは近くの公園でキビタキを見ることにするか・・。 そんな日々を過ごし、鳥を撮り続けてもう20年になりました。そろそろ整理して、出会った鳥たちを本に留めておこう。そう思ってこの本を作ることにしました。
本書をご覧の皆さまもかわいらしい鳥たちの仕草に触れていただけたら幸いです。
本書では身近な鳥、50種ほどを日本鳥類目録第7版に沿って載せましたが、構成の都合上、数種は前後しています。 またそれぞれの写真には撮影地を載せていますので、バードウォッチングの際の参考にしてください。