1/72 航空機、再び飛び立つ
【紫電 二一型】
2,000馬力級戦闘機としてデビューした紫電は、実戦に投入されるやいなや、随所に問題点を露呈し早急に改修されることになりました。これが後の”海軍戦闘機隊の切り札”とまでいわれた「紫電 二一型」(通称”紫電改”)です。紫電改が戦争末期に大活躍できたのは、米軍の新鋭戦闘機群と互角に対抗できる性能と、機材が第343航空隊に集中的に配備され、そこで紫電改の操縦を徹底的に教育されたパイロットによるところが大きいとされています。第343海軍航空隊に配備された紫電改は、初期型の大型垂直尾翼を備えた機体で、松山上空戦の大戦果はこの機体によって達成されました。