和風小物/高岡漆器 文鎮「金胎漆器文鎮(大)波千鳥」180-04
■サイズ: (約)W18×1.8×2cm
■材質:鉄製
■箱仕様:化粧箱入
【高岡漆器について】
高岡漆器は前田利長公が志貴野に築城した慶長の頃(1609年)、 産業奨励として武具や一般調度品の制作に始まったと伝えられています。 明和の頃辻屋丹甫が高岡へ帰り、堆朱・堆黒など中国風漆器を伝え、 その後も名工が相次ぎ、これらの技巧は絢爛豪華な高岡の御車山にいまも遺され、 国の重要民族資料として指定されております。
幕末から明治にかけて石井勇助・三村卯右衛門が出て勇助塗の名声を高め、 明治期には納富介次郎・村上九郎作の指導により彫刻塗の確立を見ました。
また青貝塗は延宝年間京都より仙田清輔を招致して藩の業方としたのに始まり、 明治期に加工技術を発展させました。 夏目漱石の「虞美人草」のなかで、 「違い棚の高岡塗りは沈んだ小豆色に古木の幹を青く盛り上げて、...」と、 事こまかく高岡漆器の技法の素晴らしさを表現し、「すべてが美しい」と結んでおります。 この様に永い伝統を受け継いだ高岡漆器は、昭和五十年、伝統的工芸品として国の指定を受け、 産地の限りない発展を期すべく精進いたしております。末永くご愛用くださいませ。