製パン用の主流小麦「ゆめちから」は小麦の中でも超強力な品種で、現在でも北海道の主要な産地品種銘柄の1つです。
しかし、強力粉に適した品種は主に春まきのもので、秋まきの品種は「きたほなみ」や「ホクシン」のように中力粉向きの品種がほとんどでした。そして開発されたのが、秋まきでありながら超強力な品種「ゆめちから」です。
しかし、「ゆめちから」には収量が少ないという弱点があります。そこで、山本忠信商店は農研機構との協定により、「みのりのちから」という小麦品種を開発しました。この品種は秋まきであり、収量は少なくとも10%増が期待できます。
チホク会に加盟する300以上の農家が、「みのりのちから」を試験的に栽培し、好天の影響もあって、過去2年間で20%以上の収量増を記録しました。 高い品質と、コストパフォーマンスを兼ね備えた小麦です。