いろいろ試した結果、キタノカオリだった。
北海道で育った香りの良い小麦 ”キタノカオリ” 。やや黄色みのある粉色が特徴の人気の品種です。
「いろいろ試したけど、キタノカオリが一番おいしかった。」
「美味しいなと思ったパン屋さんがキタノカオリ使ってた。」
「吸水も良くて、もっちりとした食感と、あの香りがたまらない!」
こうして徐々に広がって行ったキタノカオリですが、現在の生産量はごくわずか。国産小麦全体の約1%しかありません。キタノカオリ小麦は雨に弱く、収穫期に雨に当たってしまうと穂発芽といって、穂に麦がついたまま発芽してしまい、使い物にならなくなってしまうリスクがあります。近年の気候変動により、北海道の天候も変化しており生産が難しくなってしまいました。
しかしそれでも、キタノカオリを待ってくれている方々の想いに応えたいと、現在もなお、生産を続けている農家さんがいます。
多くの人に支えられてきたキタノカオリ。何よりも ”おいしい” が生産を続ける原動力になっているのです。