赤塚植物園では、ローディーの愛称で親しまれているこの[西洋シャクナゲ]に注目し、日本中にその美しい花が咲き乱れることを夢見て、導入と普及を試みました。ところが、1972年より数年にわたってアメリカから大量に苗木を輸入したシャクナゲは、夏の涼しいヨーロッパやアメリカ北西部で育成された品種が多く、栽培こそ開始したものの日本の夏の暑さに弱いため苦労の連続でした。1981年、失敗と苦労の中から、日本の気候に合うシャクナゲは、日本で育成するしかないと考え、自社でのオリジナル交配を始めました。タネを蒔いたら、なるべく悪い環境で育て、生き残ったものの中からさらに交配を進める。ロスが多く大変効率の悪い話ですが、[雑草のようにたくましいシャクナゲを作り出す]ためには、この方法が一番です。そんな繰り返しの中から、生まれてきたのが赤塚植物園のオリジナルローディー【スーパーローディー】です。
スーパーローディーは、3つの特徴があります。
育種の段階で夏の暑さなど過酷な環境に耐えたものを選抜しています。
若木から花つきも良く、コンパクトでもボリュームたっぷり。ベランダや玄関先などを利用した、コンパクトな日本のガーデニング環境に適しています。
淡く柔らかな色調・まとまりのよい樹形は、ただ豪華なだけではない日本独特の優美な印象を与えてくれます。