【動画でわかる 処方解説】
▼桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)の服用方法一覧▼


【漢方専門薬剤師からの注意点】桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)がお血(おけつ)といわれる症状に最も使用される漢方薬です。
お血といわれる症状はイメージ的には血液のつまりからくる症状のことで、肩こりや冷え症、下腹の痛み、月経困難症(生理不順)、月経痛(生理痛)、にきび、吹き出物、頭痛、めまい、しみなどが症状として表れます。
桂枝茯苓丸を月経痛(生理痛)や月経困難症(生理不順)に用いる場合の特徴は、生理痛が生理中でなく生理前にあり、生理出血の色が濃く、血塊が混じっているのが特徴です。
一般的に桂枝茯苓丸を用いる人は冷えのぼせがあり、シミなどができやすく、肩こりがひどいなどの特徴があります。
同じお血に用いる漢方薬に桃核承気湯(とうかくじょうきとう)がありますが、桃核承気湯を用いる人の方が症状が強く、便秘傾向にあります。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
【製造元】長倉製薬株式会社
【内容量】3包(1日分)
【効能・効果】
体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちのものの次の諸症:
高血圧や肥満に伴う動悸、肩こり、のぼせ、むくみ、便秘、蓄膿症(副鼻腔炎)、湿疹、皮膚炎、ふきでもの(にきび)、肥満症
【用法及び用量】
大人は 1 回に1包 (2.0g)ずつ、1 日 3 回食間に服用してください。
〔用法・用量に関連する注意〕
1)用法・用量を厳守してください。
2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
3)1才未満の乳児には、医師の診療を受けさせることを優先し、やむを得ない場合にのみ服用させてください。
【成分】
本剤は大人 1 日の服用量 6.0g 中に次の成分を含んでいます。
ケイヒ・・・・1.126g
ブクリョウ・・1.126g
シャクヤク・・1.126g
ボタンピ・・・1.126g
トウニン・・・1.126g
崩壊剤として薬添規ショ糖脂肪酸エステル0.37g
〓使用上の注意〓
してはいけないこと
次の人は服用しないでください。生後 3 ヵ月未満の乳児
相談すること
1. 次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
1)医師の治療を受けている人
2)妊婦又は妊娠していると思われる人
3)体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)
4)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人
2. 服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性がありますので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
関係部位:症状 皮膚:発疹・発赤、かゆみ
消化器:食欲不振
まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けてください。
症状の名称:症状 肝機能障害:発熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振等があらわれる。
3. 服用後、次の症状があらわれることがありますので、このような症状の持続又は増強が見られた場合には、服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。 下痢
4. 1ヵ月位服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
● 保管及び取扱い上の注意 ●
1)直射日光の当たらない、湿気の少ない涼しい所に保管してください。
2)小児の手の届かない所に保管してください。
3)他の容器に入れ替えないでください。(誤用の原因になったり、品質が変わることがあります。)
4)本剤は天然物を成分としていますので、製品により若干色調が異なることがありますが、効果には変わりありません。
5)分包剤で1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2 日以内に使用してください。
6)使用期限を過ぎた製品は服用しないでください。