機能性展着剤ドライバー 5L

ドライバーは、花王株式会社が開発した植物原料由来の新しい高濡れ性展着剤(アジュバント)です。
農薬散布時に薬液をはじいてしまうようなワックスの強い作物に対し、特に効果を発揮するよう設計され、散布した薬液をより確実に作物表面へ付着、拡展させます。
※スプレー・アジュバント
アジュバント(adjuvant)とは農薬の効果を増強する物質(機能性展着剤)のことです。
単なる濡れ性を高める一般的な展着剤(spreader)とは大きく性能が異なります。
農薬科学用語辞典には「広義には補助剤を意味する語であるが、一般には有効成分が本来持っている作用を改良する目的で用いられる物質をいう。有効成分の浸透移行性促進、溶出抑制、植物に対する薬害軽減、濡れ性の改良、薬剤飛散の抑制、混用性の改善などを目的に用いられる。」と記載されています。
アプローチBI、スカッシュ、サーファクタントWK、サーファクタント30、はアジュバントに分類されます。
特 長
■登録番号:第24222号
■種類名:展着剤
■有効成分:ポリオキシエチレン脂肪酸エステル・・・24.0%、
        デシルアルコール(PRTR・1種)・・・40.0%
■性状:無色透明液体
■包装:5000ml
  • ドライバーは高い濡れ性を持つ展着剤に求められる性能を、さまざまな点で改善しています。高い濡れ性を利用し平面に濡れ広がる能力だけでなく、隙間に入り込んでいく能力、散布した薬剤の乾きが早いこと、適用作物への安全性が高いことなども特長として挙げられます。
  • すぐれた濡れ性・・・葉の表面のワックスの強いキャベツに対し、ドライバーを添加することによりムラなく広がっていきます。濡れ広がりの様子の動画
  • すき間への濡れ広がり・・・ドライバーを添加することにより、作物の隙間にも素早く濡れ広がっていきます。 ねぎの隙間へ濡れ広がる動画
  • 乾きの早さ・・・ドライバーを添加した薬液は素早く濡れ広がるため。散布した薬液の乾きが早まります。
  • 汚れの軽減・・・薬液が乾いた後に斑点状に跡が残る汚れが問題となる場面で、農薬散布による汚れを軽減します。
適用作物及び使用方法
作物名 使用量(適用希釈倍数) 使用方法 適用農薬名
穀類 2〜10ml/散布液10L (1,000〜5,000倍) 添加 殺菌剤、殺虫剤
野菜類
果樹類
花卉類
観葉植物
殺菌剤・除草剤
西洋芝 殺虫剤

詳細は、農薬情報サイト「グリーンジャパン」 をご覧下さい。
使用上の注意事項
●一般的注意事項(共通)
  • 使用量に合わせ薬液を調製し、使い切ってください。
  • 本剤を添加する適用農薬の使用方法を厳守するとともに、次のことに留意してください。
    • 適用農薬の使用上の注意事項に、薬害の生じやすい作物、気象条件などが記載されている場合には、本剤の使用をさけてください。
    • 作物の幼苗期、高温時など、一般に薬害の生じやすい条件では本剤の使用をさけてください。
  • 本剤は通常の使用において、自動車の塗装等に影響を与えることはありませんが、希釈前の原液は塗装表面の剥離などの影響を及ぼすことがあるので、薬剤調合の際には十分注意してください。
  • 散布器具や容器はよく洗浄し、洗浄廃液は直接河川や用水路に流さず、環境に影響を与えないよう適切に処理してください。
  • 空ビンは圃場等に放置せず、環境に影響を与えないよう適切に処理してください。
  • 適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤を初めて使用する場合、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。なお病害虫防除所等関係機関の指導を受けることをおすすめします。

【安全使用上の注意事項】
  • 眼に入らないように注意してください。眼に入った場合は直ちに水洗し、眼科医の手当てを受けてください(刺激性)。使用後は洗眼してください。
  • 散布時は手袋、長ズボン・長袖作業衣などを着用して薬剤が皮ふに付着しないよう注意してください。皮ふについた場合は直ちに石けんでよく洗い落としてください(刺激性)
  • 空ビンは圃場などに放置せず、3回以上水洗し、適切に処理してください。洗浄水はタンクに入れてください。
  • 危険物第四類第三石油類に属するので火気には十分注意してください。
  • 火災時は、適切な保護具を着用し消火剤等で消火に努めてください。
  • 漏出時は、保護具を着用し布・砂等に吸収させ回収してください。
  • 移送取り扱いはていねいに行ってください。
  • 保管:密栓し、火気をさけ、食品と区別して、直射日光の当たらない冷涼な所に保管してください。